保育士を辞めて気づいた、13年間の経験で活かされている力

Webライター

前回の記事で述べたように、私は保育士が嫌で辞めたわけではなく、生活のために退職の道を選びました。

生活に何の変化もなければ、今でもイチ職員として保育園で働いていたことと思います。

しかし、振り返ると保育士を辞めたことは私にとってプラスに働いています。異業種への転職や副業への挑戦を通して、たくさんの気付きや学びがありました。その一つが、13年間の保育士経験は、保育以外の仕事でも活かせるということです。

ここでは、保育士として身につけた力が現在のWebライターの活動にどう活かされているのか、私自身の経験をもとに紹介します。

保育士を辞めたら何も無いと思ってた

私にとって保育士は天職そのもの。自分が保育を提供した分、子どもは表現や反応で返してくれるものが多く、日々やりがいを感じていました。もちろん、定年まで保育士を続けていくと思っていたのです。

一方で、保育士以外の仕事はできないと思う自分もいました。というよりも、保育士以外の仕事には全くと言っていいほど興味がなかったのです。接客はしたくない、営業もムリ。工場のような流れ作業はもってのほか…。様々な職業に難癖をつけては「だから私には保育士しかないんだ」と、自分に言い聞かせていた部分もあったかもしれません。

ところが実際に保育の仕事から離れてみると、想像とは違って他の職種でも働けている自分がいました。さらに”保育士にしか使えない”と思っていた力が、別の職種でも役立つことにも気付きました。

保育士でいた頃の私は、自分の能力やキャリアを”保育”という枠の中だけで考えていたのだと思います。

保育士経験で身についた「相手の意図をくみ取る力」

保育士時代は子ども同士のトラブルの仲裁に入ることが多々ありました。言葉で思いを表現するのが難しい子どもの気持ちを代弁し、双方に伝える。相手の子どもが理解できていないようなら、一つずつかみ砕いて丁寧に伝えていました。

また、保護者からの相談や指摘、意見にも耳を傾け、その背景にある思いをくみ取るようにしてきました。

Webライターで案件を受け始めた頃「誰に対して何を伝える記事なのか」「クライアントの意図は何か」をくみ取って執筆しなければならないことに気付いたのです。

「相手が本当に伝えたいことを考え、それを言葉にする」という点で、保育士とWebライターには共通点があると感じました。

保育士時代に培った「相手の意図をくみ取る力」は、Webライターに十分に活かされています。

「わかりやすく伝える力」は文章を書く仕事にも生きている

保育士時代は連絡帳、毎月のおたより、児童記録など、書類が毎日のように多くありました。

連絡帳は毎日の子どもの様子を保護者に伝える、毎月のおたよりは月の行事やお知らせを見出しをつけたり配置を凝らしたりと工夫しながら保護者に伝える。そして児童記録は専門用語を用いながら書き記し、職員間や監査の際にチェックされるものです。

書類は自分の好きなように書けばいいわけではありません。保護者に伝えるにしても、記録としても「読んだ人が分かるように書く」ことが重要です。

記事執筆は「読者にわかりやすく」「何をこの記事で伝えたいか」を意識するのが大切であり、保育士時代の書類作成の経験が活かされていると感じました。

共通しているのは「読んだ読み手がどう感じるか」です。保護者でもクライアントであっても、自分の意図したことが伝わる文章でなければ意味がありません。

保育士時代は当たり前だと思っていた「読み手を考えて書く習慣」がこんなにも役立っているのかと、文章を書く仕事を始めて自分の強みの1つだったと気付きました。

当たり前にやっていた「同時にいくつものことを考える力」

保育士の頃は「背中でも耳でも子どもを見ろ」と言われたくらい、多くの子どもを同時に見ていました。一人の子どもがおもらしをしている間に、別の子ども同士がケンカをするなど次々と対応に追われる場面が日常茶飯事。でもその度に目視や声かけしながら対処してきました。

Webライターにおいても、納期から逆算して優先順位を考えたり、構成・リサーチ・執筆など複数の工程を管理したりと、同時にいくつものことを意識する場面が多くあります。これは保育士と共通していると感じました。

保育士時代はマルチタスクのような部分が「スキル」なんて思いませんでした。しかしWebライターの仕事をして初めて、優先順位を判断しながら複数のことに目を配る力が身についていたと気付いたのです。

同時にいくつものことに目を配ってきた経験が、複数の作業を進める土台となっています。

保育士を辞めて初めて13年間が「経験」となった

保育士の頃はずっとこの先も働き続けると思っていたし、他の職業なんて頭にありませんでした。けれどいざ辞めてみたら、保育士時代に当然のようにできていたことがWebライターにも通用していると気付きました。

保育士を続けていたら、自分が身につけてきた力を「当たり前」と捉えたままで、その価値には気付かなかったでしょう。

辞めた今でも、経験となってWebライターに活かされています。

これまでの経験を活かしてWebライターとして挑戦したい

私は、保育士経験で無意識に得られていた「力」がありました。

・意図をくみ取る力

・わかりやすく伝える力

・複数のことを同時に考える力

今では、Webライターの仕事において強みとなっているものばかりです。

特に保育・子育て分野では、実際に多くの子どもや保護者と関わってきた経験を活かした記事を書けるようになりました。

ただ経験を書くのではなく、読者が何を知りたいのかを考え、必要な情報をリサーチし、わかりやすく届ける記事を執筆することが大切。私は保育士として働くなかで、文章を書く仕事につながる土台を、知らないうちに身につけていたのでした。

今後は保育分野に限らず、これまでの経験を土台にしながらさまざまなジャンルにも挑戦していきます。

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